※この記事はライターが執筆しています。
最近、未経験からエンジニアへの転職について調べているとよく目にするのが「テックキャンプ」です。
「転職出来なかった場合の受講料全額返金や転職成功率99.0%という情報を見て興味があるものの、実際のところどうなのか知りたい。」
そんなあなたに向けて本記事では、テックキャンプ(旧TECH::EXPERT)に実際に通っていた卒業生が詳しく解説していきます。
- テックキャンプを受講してエンジニアに転職したいんだけど、実際の就職先はどうなの?
- 実際の学習の進め方ってどんな感じなのかな?
- 良かった点、悪かった点は?なぜテックキャンプの受講を決めたの?
こんな疑問を解消していきます。
※TECH::EXPERTの名称が変わりました
「TECH::EXPERT」は、テックキャンプブランドに統一され、サービス名称が「テックキャンプ エンジニア転職」に変わります。
サービス内容の変更は特にありません。
目次
テックキャンプでの転職結果
実際に転職できるの?
という疑問にお答えするためにまず結論から。
「 転職は可能でした。」
しかし、転職先はWantedlyという外部のサイトから探しました。
テックキャンプ経由で転職先を探さなかった理由
理由は、テックキャンプが抱えている求人数が思ってたより少なかったからです。
しかし、求人数の少なさはあまり転職活動に関係なかったなという印象です。
カリキュラムを通して短期間でエンジニアとしての基本的なスキルが身についたのは事実なので、卒業する頃にはテックキャンプの求人に頼る必要がなくなりました。
つまり、テックキャンプで短期間しっかりと学習に取り組めばスクール経由でなくても転職は可能です。
もちろん、テックキャンプ経由の応募でなくても面接対策や自己分析などの就職サポートは受けられるので安心しましょう。
テックキャンプ【転職保証付きスクール】
テックキャンプ エンジニア転職

(参照:TECH CAMP)
料金
- 分割料金:月々30,000円〜(税込)
- 一括料金:598,000円(税別)
※受講後満足できなければ、14日以内の全額返金保証制度あり
※転職できなければ全額返金(返金条件あり)
受講形式
- 通学
- オンライン
場所
- 渋谷フォンティスビル校
- 渋谷フレーム神南坂校
- 渋谷アジアビル校
- 東京丸の内校(5月に開講予定)
- なんばスカイオ校
- 名古屋栄校
- 中洲校
公式サイト
テックキャンプとは、最近Youtubeでも有名なマコなり社長が経営する株式会社divが運営している転職保証型のプログラミングスクールです。
プログラミングに興味をもった人のほとんどが知っている最も有名なプログラミングスクールではないでしょうか。
転職成功率は99.0%と非常に高く、これまでに1,000名以上の転職者を出している、業界でも最大規模の実績を持つサービスです。
万が一エンジニアとして転職できなかった場合には全額返金保証があるので金銭的なリスクはありません。
それでは、実際にテックキャンプを受講した体験を交えながら、より詳しく解説していきます。
オンラインで学べるプログラミングスクール
まず、新型コロナの影響で教室に通うのは避けたいという方でもプログラミングを学習できる環境が整っています。
実際に受講を決める前に受けられる無料のカウンセリング(キャリアプランの相談など)は、もちろんオンライン対応。
スクール本番のカリキュラムもオンラインで受けられるようにサービスが提供されています。
カリキュラム内容
テックキャンプの学習カリキュラムは大きく分けて以下の3つに分けられます。
- 基礎カリキュラム
- 応用カリキュラム
- 最終課題
ひとつずつ解説していきます。
基礎カリキュラム
基礎カリキュラムでは、プログラミングの基礎的なところを簡単なアプリケーションを作りながら学んでいきます。
開発現場を意識しているわけではなく、プログラミングの基礎を身に付けていくイメージです。
ここで学べること
・WEBアプリケーションとは
・開発環境の構築
・HTML / CSS
・Ruby
・Ruby on Rails
応用カリキュラム
応用カリキュラムでは、グループチャットアプリを実際に作成し提出する事が目標になっており、基礎カリキュラムよりも実践的なスキルを身につけていきます。
解答のコードがない部分も出てきますので「自走力」が見に付きます。
また、ここまでで開発環境の構築からアプリの公開まで一通り学んだことになります。
ここで学べること
・JavaScript / jQuery
・Git / Github
・SQL
・データベース設計
・サーバーの基礎知識
・AWS
最終課題
4週間でチーム開発を実施します。4~6人のチーム構成で某フリマアプリのクローンをゼロから開発することが課題です。
実際に開発現場で使われている開発手法に沿ったチーム開発が経験できます。
ここで学べること
・アジャイル開発
・チーム開発でのソースコードの管理
・スケジュール管理
・コードレビュー
学習スタイル
ここまで学習内容についてお話ししてきました。
実際のスクールでの学習はどんな感じなの?
と言う疑問にお答えしていきます。
状況によって選べる2つのコース
(参照:TECHCAMP)
テックキャンプでは、
- 既に前職を退職していて平日も学習の時間がある人向け
- 在職しながら転職に向けてプログラミングを勉強したい人向け
この2つのコースが用意されています。
私はテックキャンプに通い始めたとき、既に前の会社を退職していたので「1番」の平日みっちり型で600時間のカリキュラムを短期集中の10週間でやり切りました。
10週間コースの1日のスケジュール
(参照:TECHCAMP)
簡単に説明していきます。
- 10時〜22時まで教室で学習
- 11時から朝礼があります。1日の目標を紙に書き出し近くの人にシェア、その後ドリルを実施しチーム内で話し合い(何がわからなかったかなど)
- 13時〜14時の間は質問に対応していません
- 18時から夕礼があります。1日の振り返りを行い、何を学んだかを紙に書き出し近くの人にシェア
毎日このようなスケジュールで学習していきます。
1日に12時間も学習するので、嫌でも習慣づけできますね。
学習方法
学習方法は、TECH::MASTERという教材を使った自習形式です。
わからないところがあったらメンターに質問。それ以外はもくもくと学習するイメージです。
ほとんどの人が1人でもくもくと学習していますが、
他の生徒と一緒に学習するのがおすすめです。
せっかく高いお金を払って通っているので一緒に頑張れる仲間を見つけましょう。
これがモチベーションの維持に繋がります。
転職活動の流れ
ここからはテックキャンプでの転職活動についてお話ししていきます。
転職活動は以下の流れで進んでいきます。
- 最終課題終了後、キャリアアドバイザーとの面談
- 条件に合った求人紹介
- 気になる求人に応募し選考開始
先に言っておきたいのが、テックキャンプでは最終課題であるチーム開発が終了しないと求人紹介・応募ができないルールになっています。
10週間の学習を終えてから1,2ヶ月後に転職できるイメージです。
よく、受講者の中で
「自分が応募する頃には求人がなかったらどうしよう。」
という悩みを持ってしまう方がいますが、求人への応募は早い者勝ちではないということなので安心しましょう。
また、受講生の多くは外部の転職サイトを利用していますし、スクール側からも推奨されているので並行して利用していきましょう。
※求人への応募には個人で作成したオリジナルアプリも必要になりますので最終課題終了前に作ることをおすすめします
就活サポートについて
ここで就活サポートについても解説していきます。
テックキャンプには、以下の就活サポートがあります。
- 業界セミナー
- 求人紹介
- 面接対策(質問対策や自己分析)
- 履歴書添削
- 企業への書類提出
- 面接の日程調整
業界セミナー
業界セミナーではエンジニアの種類、企業形態などの違いについて説明してくれます。
なので、業界の知識がなくてもこのセミナーを受ければ理解する事ができます。
また、現役のエンジニアに質問する機会もありますので、業界のことや働き方のことなど、なんでも質問する事ができます。
履歴書・職務経歴書・最終課題説明文の添削
企業に応募する際に履歴書や職務経歴書は必須になります。
最終課題説明文とは、最終課題での苦労した点や自分の担当箇所などを書いた説明文です。
この書類を提出し、書類選考に進むので添削してもらえるのは非常にありがたいですね。
求人紹介
キャリアアドバイザーとの面談を通して、自分にあった条件の求人を紹介してもらいます。
企業への書類提出
企業の面接を受ける上で必要な書類を提出してもらえます。
必要な書類はネット上で共有しているのでわざわざ手書きで書いたりする必要はありません。
面接対策(質問対策など)
面接での心構えや質問対策などについて教えてもらいます。
また、キャリアアドバイザーとも模擬面接も実施的るので面接が苦手な方は積極的に利用しましょう。
面接の日程調整
テックキャンプ経由での応募だと、企業を直接日程調整等を行うことなく全てやってもらえます。
正直、エントリーする企業が増えてくると電話やメールのやりとりって面倒ですよね。
面接の希望日程をキャリアアドバイザーに伝えるだけでセッティングしてくれるので非常に快適です。
以上が就活サポートの内容です。
転職活動の流れのまとめ
1.最終課題終了後、キャリアアドバイザーとの面談
2.条件に合った求人紹介
3.気になる求人に応募し選考開始
※求人応募には個人で作成したオリジナルアプリが必要なので最終課題前に作成しましょう。
※スクールの求人以外にもWantedlyなども利用し個人でも転職活動をしましょう。
テックキャンプの転職先実績
ここまではテックキャンプ受講中の話をしてきました。
卒業後のことが気になりますよね。
テックキャンプの転職の実績について解説していきます。
正社員比率と年齢の関係
(参照:TECHCAMP)
まずは正社員比率。基本、正社員になる人がほとんどですね。
しかし、30代後半を超えると契約社員になる可能性も出てきてしまうのが現実のようです。
とはいえ、私の同期で43歳未経験で内定を獲得した人もいるのでご安心を。
転職先事例
(参照:TECHCAMP)
続いて転職先の事例です。
未経験者の中でも人気の「自社サービス開発」の企業への転職が多いです。
自社開発とは、自社で既にサービスを持っている会社。
「JapanTaxi」や「NEWSPICKS」なんかもそうです。これらのサービスへの新しい機能の追加とかは、想像しやすい仕事内容ですね。
具体的な就職実績については、上記のように、大手IT企業やメガベンチャーが中心に紹介されています。
しかし、全員がこのような企業に就職できるわけではありません。
中途採用なので時期やタイミングによって大きく変わってくる為です。
それでも実際に超大手の企業に内定された方もいるのが現実です。努力すればここまでの結果を出すのも不可能ではないということですね。
年齢や時期、タイミングでも大きく変わってきますので、直近の状況を無料カウンセリングの際に必ず確認しましょう。
テックキャンプで転職を目指して分かったこと
ここからは私が実際に通った中での感想や、なぜ通うことに決めたのかを語っていきます。
私自信、前職でSIer企業でエンジニアをやっていたのですが、
- 新しい技術をどんどん学んでいきたい自分には合わないんじゃないかと思った
- 学習しているところを先輩や同僚に笑われた
こんなこともあり退職を決めました。
その後すぐにテックキャンプの無料カウンセリングを受け、受講を開始しました。
総評としては ”100点満点中80点” です。
カリキュラムに関しては非常に満足していますし、こんな短期間でこんなにも多くのことを学べたので本当に感謝しています。
残りの20点はというと、求人が思ってたよりも少なく、求人内容に関しても満足とは言えませんでした。
しかし、短期間でエンジニアとしての基本的なスキルが身についたのは事実です。本当に通って良かったと思っています。
これから短期集中でプログラミングを学びたい人にはおすすめできます。
なぜ通おうと思ったか
- 学習方法を考える時間がもったいないと思った
- チーム開発が経験できる
- 幅広い知識が短期間で身に付く
良かった点
- 質問できる環境
- 共に成長できる仲間ができた
- カリキュラムがわかりやすい
- 学習する習慣ができた
悪かった点
- 就活サポートに満足できなかった(特に求人内容)
- メンターの質がバラバラ
- 受講生の数に対してメンターが足りていない印象
通う前にしておくべきだった事
通う前にしておくべきだったことを聞かれて真っ先に答えるのが「事前学習」です。
私自信、プログラミングを甘く見てたわけではないですが、事前学習をあまりしてなかったんですよね。。。
周りに事前学習をしてきた人が何人かいたので、これはやってしまったと思いました。
私の場合、事前学習がなくても特に進捗が遅れることなく楽しく学習できましたが、中にはプログラミングが合わなくでてすぐにやめてしまう人もいました。
なので受講前にProgateでHTML・CSS・Rubyのコースくらいはやっておいた方がいいです。
しかし、事前学習のProgateで挫折してしまっては、これ以上無い”本末転倒”です。雰囲気だけでも感じれたらOKくらいの気軽な感覚で始めましょう。
テックキャンプを最大限に活用する方法
- 基礎学習
- 土日の活用
- ブログやQiitaでの知識のアウトプット
- 朝礼、夕礼への参加
- ドリルを毎日必ず実施
上記以外に個人的におすすめなのが積極的に人に絡むことです。
わからなくて困っている人がいたら教えてあげましょう。
自分の言葉で説明するのはいいアウトプットになりますので強くおすすめします
私自身もチーム内で、自分が講師となりAWSの勉強会を開くなどして自分の知識を深めることができました。
こういった経験は転職活動でも評価されますね。積極的に人に絡みましょう。
テックキャンプで転職するか悩んでいるあなたに伝えたいこと
「自分が選択した道が間違いじゃなかったと思えるように行動すること」
これが大事です。
SNSやブログなどで「プログラミングスクールに通うのは無駄」みたいな記事がたくさん目につきます。
しかし、私はテックキャンプに通って良かったと思っています。
そもそも私一人では転職に求められるスキルが何か、何をどう勉強すればいいのかさえ分かりませんでしたし、10週間での転職は不可能でした。
そして、ともに成長していく仲間を見つけられたことで挫折せずに学習を続けることができたと感じています。
転職しようという大きな決意を固めたのは外でもないあなた自身ですし、それを実現するために努力するのもあなた自身です。
自分が信じた道を自分の足で突き進んでいきましょう。
プログラミングで人生を変えましょう
さて、ここまででテックキャンプの学習内容、転職の流れや実績、実際に通ってみての感想についてを書いてきました。
この記事を最後まで読んでくださった方は、本気でエンジニアになることを目指しているのではないでしょうか。
とはいえ、ここまで読んでも90%の人は行動しないまま終わります。でもこれは裏を返せば、”行動さえ”すれば、上位10%には入れるということです。
まずは行動を起こす、一歩踏み出す、そして歩みを進める。
理想とする未来の自分に向けて前進していきましょう。
テックキャンプで転職を目指すなら、まずは無料のオンラインカウンセリングから受けてみてください。
テックキャンプのカウンセラーの雰囲気を見た後で受講を判断してみてもいいと思います。